「明るくなりたい」
過去にとても悲しい出来事があって、そのことが忘れられずに気分が明るくなれないという方も多くおられると思いますが、ここでは「明るい性格になりたい」と思っている方に向けて、少し書いていきたいと思います。
子どもの頃から大人しく、いまも人から「大人しい人ね」と言われる。本当は、もっと自分は違うのに。もっと「明るい人ね」と言われるようになりたい。でも明るく振る舞えない。あの人のように振る舞えるにはどうしたらいいいのだろう。 そんな悩みを抱えていらっしゃることでしょう。
まず、あなたが想像する「明るい人」にはどういう特徴があるか考えてみましょう。
- いつも笑顔
- 声や動作が大きい
- ハッキリと話す
- 声が高い
- 笑い声が絶えない
- 誰とでも屈託なく話す
- 話題の中心、面白い話ができる
などなど。
これらのこと、本当にあなたにはできない事でしょうか? 「できない」と思ったときに、どんな考えが邪魔をしているのでしょう。
- 恥ずかしい
- 私らしくないと周囲の人に思われてしまうかもしれない
- ずうずうしいと思われないか
- 似合わないと思われないか
- しらけた顔をされないか
- 無視されないか
- わざとらしい仕草は嫌だ、自分らしくない
このように、他人から「こう思われたくない」という考えが出てこないでしょうか。また、「自分らしくない」という考えも浮かぶのではないでしょうか。
まずは「こう思われたくない」自分ではなく、「こう思われたい」という自分を思い浮かべてください。
そして書いてみましょう。
そのために何ができるか考えてみましょう。
きっかけは、小さな変化でかまわないのです。
たとえば一オクターブ高い声、たとえばオーバーなアクション。わざとらしいと思いますか。
自分は誰かに媚をうるようなことはしたくない?
私は少しの演技を、「嘘も方便」と同じようにあっても良いものではないかと思っています。人は誰しも、TPOに合わせて態度を少し変えて他人と接しています。それが本来の自分とかけ離れていると疲れてしまうけれど、家族に対するのとまったく同じように職場で過ごすことはできませんね。
それならば、「少し明るさをプラスした自分」を「家を出た時の自分」としてもいいでしょう。
それは自分と接する相手が、気持ちよくいられるためでもあるかもしれない。
高い明るい声で返事をされると気持ちがいいですね。
大きなリアクションは、話を聴いてもらえているという安心感を持たれるはずです。
多少の「演技は方便」。いかがでしょうか?
「明るくなりたい」けれど「明るくなれない」というときに、どんな抵抗があるのかは人それぞれの異なるとは思いますが、小さな変化を少しカウンセラーからご提案します。当てはまることがあればチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
デジタルカメラで自分の顔を写真に撮ってみましょう。
満足のできる笑顔がとれるまで何枚もとりましょう。
私もやってみました。本当の笑顔を撮ろうとすると、本気で笑ってしまいます。だから、落ち込んでいるときにも効果がありです。
写真は、鏡で見るより笑顔の瞬間をとらえることが難しいです。
でも、気にいった写真が撮れた時に、自分が魅力的な時がどんな時がわかります。そして自然な笑顔の作り方が身につきます。
自分の笑顔を知ったなら、挨拶のときと声をかけられたときに笑顔を心がけててみましょう。
「すみません」という言葉をよく使っていませんか?
「電話をかけてすみません」「ご馳走してもらってすみません」「誘ってもらってすみません」など。
それを総て「ありがとう」に変えましょう。
メールの文面もすべて、「すみません」ではなく「ありがとう」に繋がる言葉に変えていきましょう。
話題の中心でなくても、「明るいな」と感じられる方っていますよね。あいづちが上手なんです。
「はい」「ええ」だけではなくて、「なるほど」「まあ!」「あらあら」「へ~え」とか。
キャスターやアナウンサーのあいずちを真似してみてください。
そして、いままでより少しだけ声を大きく、声を高くを心がけて。
ちょっと恥ずかしい?小さな変化を続けていけば、それが当たり前のように自然に身についていきます。